2019年10月20日(日)ビーチクリーン駅伝Part⑦

10/20(日)晴天、ビーチクリーン駅伝2019@Part⑦が辻堂(藤沢)ー袖ヶ浜(平塚) の区間、約15kmで実施されました。

この日は大きな被害を出した台風19号から1週間。Part⑦のスタート地点の辻堂正面には目立ったごみはあまり無く普段と変わらない風景でした。それでもお菓子の小袋など小さなごみは多くて、それらを拾いながら歩き出しました。

 

ビーチクリーン駅伝はひと区間が長いので、歩きながら拾ったごみを「かながわ海岸美化財団」が指定するごみの回収ポイントでドロップオフし、そこからまた新しいごみ袋にごみをピックアップしていくことを繰り返していきます。今回は12人でスタートし、辻堂~汐見台で40袋、Tバー~サザンビーチで15袋分のごみを拾いました。Tバーまでで5名の方が離脱されましたがサザンビーチで新たにお二人が加わりました。

 

サザンビーチは前日にサザン花火大会が有りましたが、私たちが到着する頃には運営スタッフがごみを綺麗に片付けていました。サザンビーチから南湖まではごみ袋で2袋分のごみしかなく、ビーチクリーンと言うよりもビーチウォークに近い状態で、ここでお昼休憩を取りました。

 

お昼ご飯後に3名の方が離脱され、後半戦は6名となりましたが、気分的には後3〜4kmくらい楽勝だぜ!って思ってましたがその考えは甘かったです。相模川の河口はやっぱりごみは多目で、汚水処理場の脇道下1.5mくらいの所に、根こそぎ持ってこられて枝葉が削ぎ落とされた、3〜4mくらいの大きな木がゴロンとしていました。ここまで水が上がって来たのかと驚きましたが、そんな事すら忘れてしまう程の衝撃が橋の向こうに待っていました。

相模川を渡り高浜台の海岸沿いの遊歩道に出ると何故かヨシと沢山のごみ。遊歩道と海の間には距離にして50mはあり、遊歩道の脇には背よりも高い砂山がそびえているのですが、遊歩道に有るごみの存在からここまで波が来たことが分かります。そら怖くなりましたが、そのわずか数メートル先で言葉を無くすとはこう言うことかと思う景色が広がっていました。

 

距離にして約1km。砂浜を埋め尽くすヨシとごみ。手付かずのそれはこの日歩いたどの海岸とも別次元のものでした。風向きや潮の流れに加え桁違いの雨量が相模川のごみの大半をここに投げ捨てて行ったようです。

 

足下にあるごみを片っ端から拾っていくと、あっという間に袋がいっぱいになり、重くて持てないごみ袋が出来上がります。代表がゴール地点にのぼり旗を立てた後、ピストン輸送で皆んなが袋に詰めたごみをそこへ運んでいきます。代表が追加の袋を置いていきますが、拾っても拾っても全然減った様に見えなくて、本当に拾いたい大きなごみは袋を圧迫するので泣く泣く跨いでいくしかありませんでした。

拾わなきゃいけないのに拾えない。早く拾わなきゃ、次の台風でまた海に出てしまう。でもごみを選んで拾うしか方法が無い状況にゴールに着いても完走した達成感より悔しさが勝ってしまいました。

行政による清掃には優先順位が有るそうで人が集まる所が先で今回行った高浜台は後回しだそうです。でもこの状況下でのボランティア活動には限界がある様に思います。

それでも、ここで新たにお一人が活動に加わってくれたのと、私たちとは別に、女子高校生とそのお母さんのお二人が私たちよりも先に活動していました。ライフガードをしているというその娘さんは大きな運搬用パレットにごみを乗せ、ロープを掛けて引っ張っていましたが、その姿には希望も感じました。

 

辻堂から袖ヶ浜まで砂浜を歩いて約15km、時間にして8時間。砂浜を8時間も歩けば脚はパンパンですが最後に肩も背中もカチカチになりました。

初参加のビーチクリーン駅伝は活動の大切さを実感すると共に、自分の地元だけでなく他の地域や団体とも連携が取れて、困っている場所に助けに行けて、困った時に助けて欲しいと言える、それが当たり前になったら良いのにと思いました。

 

written by 赤崎