ハロウィンイベントはすっかりこの時期の風物詩となりましたね。
ただ、クリスマスやバレンタインなどの他のイベントに比べ、このところ色々な問題が指摘されています。私自身は今年で4回目となりますが、ハロウィンイベントのメッカ、渋谷センター街周辺の翌朝の様子をリサーチしてきました。
今年の特徴を一言で言うと「ごみがない!?」です。
まだ暗い5時半に現場に着くと、今年は欧米系に加えアラブ系の外国人グループの存在が目に付くようになり、東京とは考えにくい空間のなか、例年以上にカオス感が増していました。さぞやごみも凄いことになっているだろうと思いセンター街の奥くへ足を早めましたが、なんと、路上に全くごみが有りません。センター街内の小さな交差点ごとに警察官や私設警備員が4~5名づつで監視していたり、商業施設の警備員がお店の前に立っていたりで、これまでにない厳重な警備体制に少し威圧感を感じました。一晩中、路上飲酒やトラブルを取り締まっていたのでしょうか??
一方、これまで年を追うごとに人数が増えてきていた清掃ボランティアの人たちも、今年のこの状態には少し手持無沙汰だったのではないでしょうか。主にコンビニなどの店先に落ちているタバコの吸殻などを拾っていました。また、路上に座り込んだグループが傍らに置いている飲み終わったような飲料容器を自らのごみ袋に入れるように勧めるボランティアもいましたので、ごみになる前に回収されるケースも多かったのかもしれません。ただ全体としてもコーナーごとに山積みにされたごみ袋自体が今年はだいぶ少なくなったような印象です。
日本中に注目されたごみ問題もとうとう解決か!?
ただ、なんとなくモヤモヤした感じが残るのはなぜでしょうか??フラフラなひとや、座り込んでいるグループ、ナンパにより誕生した即席カップルなどは夜の繁華街で珍しくは有りませんが、街中がそんな感じの仮装した人たちで溢れています。そして、至ところで目を光らしている少し不気味な監視員の存在が、ごみ問題が解決したとしてもスッキリしない理由で、その状況がとても不気味です。この場所に観光に来た外国人が増えれば増えるほど、外国メディアに報道されればされるほど、日本人として恥ずかしい思いがつのります。
今年は去年に比べると少し人数が減ったように感じる仮装ボランティアたちですが、ごみ拾い侍さんが新たに参戦していたり、手持ちの付いたルンバのような新兵器が登場するなど、力強いムーブメントが感じられました。そして完全に明るくなってからは、続々と普通の恰好のボランティアグループがごみ拾いに加わり、その光景に少し安堵しながら私はその場を離れました。
今年の様子をメディアがどのように総評するのか?また、来年はどうなるのか?まだまだ注目していきたいと思います。
written by 五十嵐