【報告】調べるビーチクリーン2021活動報告

 調べるビーチクリーンはごみを拾いながら、ごみを種類ごとにカウントして動向を調査します。そして、ごみ拾いのあとに「ふりかえり」の時間を設けて参加者同士でごみの発生要因~ごみの発生抑制対策を考察します。

 

■調べるビーチクリーンの意義
この活動は単にその場のごみを清掃するだけではなく、参加者にごみ問題を自分事化し行動変容するキッカケとしてもらうことや、グループで役割分担して活動してもらうことで参加者同士の交流を促進させることを目指しています。また、この活動で得られたデータは集積・分析して普及啓発活動に使用したり、他セクターとの話し合いの場でリアルな現場情報として使用するなど貴重なデータとしてごみ問題の改善に役立てます。

1.ごみの動向のデータ化
ごみの状況を定量化し、公表するとともに産官学等との話し合いの場等でも活用します。

2.参加者への普及啓発
参加者にごみの発生要因~発生抑制策を考えて貰い、自分事化のキッカケとして貰います。

3.参加者同士の交流
参加者同士の活発な交流・意見交換を誘発させ、コミュニティの形成を促進させます。

 

■活動の様子
調べるビーチクリーンは参加者の数や年齢、活動場所のごみの状況や時間等を鑑みてアレンジが可能です。

 

■調査カード/ふりかえりシート
『調べるビーチクリーン』は米国のNGOオーシャン・コンサーバンシー(Ocean Conservancy)が1986年から行っている国際海岸クリーンアップ(International Coastal Cleanup)に準じた調査方法を採用しています。ごみを48品目に分類して拾った数をカウントしていきます。『ふりかえり』はごみ拾い活動後に参加者同士でごみ問題について話し合ってもらう活動です。ごみ問題に関する知識を深め、問題を自分事化してライフスタイルの変容に繋げてもらいます。

 

■2021年の活動概要
2021年のこの活動は参加者累計399名(大人357人/子ども42人)の方にご参加頂き、ごみ袋69袋(可燃ごみ45袋/不燃ごみ24袋)分のごみを回収しました。

 

 

 

■回収ごみのワースト20
『調べるビーチクリーン』では拾ったごみを➀食品プラスチック容器包装、➁食品以外のプラスチック容器包装、➂生活用品、➃食器類、⑤タバコ関係、⑥レジャー関係、⑦医療関係、⑧漁業関係の用途別に8分類し、それを44品目の種別ごとにカウントします。また、元の大きさの1/3程度の大きさになったごみを「破片・かけら」に分類して素材別に4品目に別け、2.5cm以下のごみも別途項目としてカウントします。この調査活動で得られたデータを集積・分析することでごみの動向(a.場所の特性、b.シーズン特性、c.経年変化)を定量評価することが出来ます。

 

■参加者アンケート
この活動にご参加頂いた方へアンケートをお願いした結果です。対象者は327名で有効回答数230名でした。

 

■参加者の感想 ※一部抜粋
最後にご参加頂いた方から頂いた感想をご紹介いたします。
・一見すると綺麗にみえるけど、細かく見ると小さなごみが沢山あり驚いた。
・マイクロプラスチック問題を情報としては知っていたが実感に繋がった。
・タバコの吸い殻が多く驚いた。ペットボトルは少なかったがキャップが多かった。
・普段から分別を意識することが重要だと思いました。
・ごみが生きものや人間に与える影響を実感することが出来ました。
・みんなで一つの事をやるのは楽しかった、子どもと参加しやってみたら楽しかった。
・ごみが気になって仕方なくなった、一度経験することをみんなにオススメしたい。

 

2021年も沢山の方にご参加・ご協力頂き有難うございました。
この活動は地道な活動ではありますが引き続き実施してまいりますので2022年もどうぞ宜しくお願いいたします^^