【報告】All Ocean-lover’s Beach-clean 2021 活動報告


 All Ocean-lover’s Beach-cleanは海を愛する心を一つにして、多くの団体で一斉にビーチクリーンを行う環境保全活動です。日頃はそれぞれ別々に行っているビーチクリーン活動を日時を合わせて一斉に行うことで、海への感謝の気持ちや海の大切さを内外へアピールすることを目指しています。

■2021年活動概要
▪️実施日時 :
2021年11月3日(祝・水) 10:00-11:00
▪️実施会場 :
鎌倉市、藤沢市、茅ヶ崎市、小田原市の13会場
▪️参加者数 :
438人(大人317人、子ども121人)
▪️ごみ回収量 :
271袋(可燃166袋、不燃105袋) ※20L換算
▪️延長距離 :7750m


■会場地図


■会場別活動実績
参加団体/14団体、参加者/431人、回収ごみ量/270袋(15L)/活動延長/6750m


■会場別詳細 (➀主体団体、➁担当、➂参加者数、➃ごみ回収量、⑤活動距離)

1.鎌倉市材木座海
➀鎌倉マリンスポ―ツ連盟、②オクダスタイルサーフィング/奥田みゆき
➂58人(大人51人、子ども7人)、④53袋(可燃27袋、不燃26袋)、⑤1,000m

 マイクロプラスチックが貝殻と混在している。美化財団が運営する自走する車両型のゴミ収集機では、細かいゴミを採取することは出来ないのではないか?キャタピラが踏みつけることでかえって細かくしているのではないか?

 

 

2.鎌倉市由比ガ浜海岸
①鎌倉マリンスポ―ツ連盟、②鎌倉ライフガード/多胡誠
③26人(大人15人、子ども11人)、④11袋(可燃9袋、不燃2袋)、⑤600m

 比較的ごみは少なかったですが、その中でも小さなプラスチックごみやタバコのフィルターが多くありました。海岸に訪れる人は多いが、なかなかその人たちを巻き込みながら行うことは難しいなと思いました。うまく巻き込むことができれば場所としてはかなりの人数でビーチクリーンができそうです。

 

 

3.鎌倉市坂の下海岸
①鎌倉マリンスポ―ツ連盟、②WETLAND KAMAKURA/熊倉衆一郎
③70人(大人30人、子ども40人)、④85袋(可燃55袋、不燃30袋)、⑤400m

 今年も昨年に引き続き、多くの子どもたちと一緒に「きれいな海を未来へ」引き継ぐ活動に参加させて頂きました。

 

 

4.鎌倉市稲村海岸
①ゴミフェス532、②平野理恵
③20人(大人18人、子ども2人)、④4袋(可燃2袋、不燃1袋)、⑤100m

 ビーチクリーンをおこなう際には集めたごみをきちんと分別し、袋という資源を無駄にしないよう責任を持ってもらいたいと思います。

 

 

5.藤沢市片瀬東浜海岸
①鎌倉もののふクリーン隊、②大石裕一
③9人(大人9人)、④5袋(可燃4袋、不燃1袋)、⑤500m

 鎌倉もののふクリーン隊は、平安鎌倉時代から武士(もののふ)が宿敵(ごみ)退治に出陣しています。今回は、一般参加の渡辺さんを入れて9名で片瀬東浜に出陣しました。漂着ごみもほとんどなく、勝ち戦になりました。

 

 

6.藤沢市片瀬西浜海岸
①NPO法人湘南ビジョン研究所、②伊藤美保
③36人(大人33人、子ども3人)、④3袋(可燃2袋、不燃1袋)、⑤50m

 ビーチクリーンはグループに別れごみを収集し、種類ごとに数え、何処からきたごみなのか?などをグループ毎に考え発表頂してきました。また、「理想の海ってどんな海?」のテーマから更にディスカッションを深め、グループごとに活発に意見を出し合い盛り上がりました😊

 

 

7.藤沢市鵠沼海岸
①鵠沼おやじパトロール隊、②小林昭二
③19人(大人16人、子ども3人)、④7袋(可燃4袋、不燃3袋)、⑤活動距離:500m

 鵠沼おやじパトロール隊は普段、近隣の児童の安全のために見回り活動を行っている団体です。毎年、地引網などを行うなど海に親しんでおりますが、昨今の海ごみ問題の高まりもあり昨年に引き続き一斉ビーチクリーンに参加しました。

 

 

8.藤沢市引地川河口左岸
①HOP HEADZ、②細川敬志
③7人(大人7人)、④1袋⑤1000m

 

9.藤沢市スエヒロポイント
①スエヒロローカルビーチクリーン、②土田庄一、菅谷哲夫
③16人(大人16人)、④5袋(可燃2袋、不燃3袋)、⑤300m

 スエヒロローカルビーチクリーンは毎月第2日曜日に辻堂海岸のスエヒロポイントでビーチクリーンをおこなっているローカルサーファーが主体の団体です。今回は定例の活動日ではなかったので人数が少な目となりましたが参加させて頂きました。

 

 

10.藤沢市辻堂海岸(東側)
①NPO法人湘南クリリーンエイドフォーラム/生活クラブ湘南コモンズ、②五十嵐実./巻上文子
③42人(大人300人、子ども12人)、④7袋(可燃4袋、不燃3袋)、⑤700m

 辻堂海岸の東側は(NPO)湘南クリーンエイドフォーラムと生活クラブ湘南コモンズさまとの共催で実施しました。生活クラブかわさきコモンズさまなどのメンバーも加わって、元気な子どもたちと一緒に和気あいあいと「調べるビーチクリーン」をおこないました。

 

 

10.藤沢市辻堂海岸(西側)
①NPO法人湘南クリーンエイドフォーラム/やまゆり生協、②五十嵐実/加藤稔
③参加者:35人(大人29人、子ども6人)、④4袋(可燃3袋、不燃1袋)、⑤500m

 辻堂海岸の西側は(NPO)湘南クリーンエイドフォーラムとやまゆり生協さまとの共催で午後に実施しました。三世代にわたる参加者で「調べるビーチクリーン」をおこない、そのあと「ふりかえり」にたっぷり時間をかけて海ごみ問題の対策などをみんなで話し合いました。

 

 

11.茅ヶ崎市ヘッドランド
①ほのぼのびーち茅ヶ崎、②近藤健治
③60人(大人49人、子ども11人)、④12袋(可燃12袋)、⑤1300m

 横断幕は会場(海岸)の目立つ場所に掲示して頂き、集合写真撮影時に使用させて頂来ました。ZOOMも入って見たのですが、色んな方が同じ内容でZOOMをしていたようで良くわかりませんでした。

 

 

12.茅ヶ崎市サザンビーチ
①NPO法人湘南クリーンエイドフォーラム、②古川伸一
③7人(大人7人)、④2袋(可燃1袋、不燃1袋)、⑤300m

 サザンビーチは、目立ったゴミが見当たらなかったため、マイクロプラスチックを中心に拾いました。活動が終わった後は有志でビーチで焚火をし、焼芋等を食べながら懇親会を実施。参加者それぞれの環境問題等に対する意見を交換でき有意義でした。

 

 

13.小田原市酒匂川河口右岸
①プラごみゼロ チームおだわら、②最勝寺朋子
③33人(大人30人、子ども3人)、④72袋(可燃39袋、不燃33袋)、⑤500m

 海岸に棲む生き物や海の生態系への影響を考えて、これからもなるべく人の手でプラスチックや金属片などのごみだけを取り除いていきながら、地元の皆さんと海のプラスチック汚染を止めるために私達が生活の中でできることを考えていけたらいいなと思っています。

 


■助成支援 : エフピコ環境基金

■活動後援 : 公益財団法人かながわ海岸美化財団

■活動公認 : 東京2020オリンピック・パラリンピック組織委員会、神奈川県スポーツ局オリンピック・パラリンピック課


■事務局総評

2021年も昨年来の新型コロナウィルスの感染拡大が収まらず、東京2020オリンピック・パラリンピックも異例の無観客開催となりました。当初、このAll Ocean-lover’s Beach-cleanは江ノ島で行われるオリンピック競技(セイリング)の開幕直前に実施する予定で準備を進めておりましたが、オリンピックの開催自体が危ぶまれる事態となり当該活動も延び延びとなりました。そのような状況の中でも中止にはせず、最終的には11月(緊急事態宣言明け)に開催出来たことは幸運に恵まれたこともありますが、関係者の皆さまのご尽力の賜物と存じます。

活動内容はこの報告書が示す通りで14団体、400人以上の参加者によって13ヶ所の海岸で実施することが出来ました。直前まで様々な活動が制限される緊急事態宣言下で自粛の雰囲気が色濃く漂っておりましたが、それぞれの団体がメンバー間の強い絆のもと創意工夫して開催に漕ぎつけたことは来年以降の大きな収穫だったと考えます。

一方、新たな試みとしておこなった活動後のZoom交流は参加団体の一体感を強めましたが、スムーズな進行が出来ずに問題を残しました。次回の課題として改善を図ってまいりたいと思います。

最後となりますが、この活動では「一人一人の力は微力でも、多くの人の力を合わせれば大きな力を発揮できる」ことを内外にアピールすることと、普段は個々に活動している団体同志が連携しておこなうことで、地域の環境保全活動を徐々にワンボイス化していくことを目指しています。「きれいな海を未来へ」のブルーの旗印のもと今後も継続していきたいと思っております。皆さま、引き続き宜しくお願いいたします。

All Ocean-lover’s Beach-clean事務局/NPO法人湘南クリーンエイドフォーラム