2019年3月16日(土) スポ GOMI 大会 in 葛西

春が来たとは言えども、やや肌寒い3月16日、
「スポGOMI大会 in 葛西~西なぎさで海ごみ問題を考えよう」に、湘南クリーンエイドフォーラムとしてチーム参戦してきました。

【日時】平成 31 年3月16日(土)9:30~12:30
【場所】葛西海浜公園 西なぎさ / 葛西臨海水族館

皆さま、「スポ GOMI」についてご存じでしょうか?
「ごみ拾いはスポーツだ!」を合言葉に、予め定められたエリアで、制限時間内に、チームワークでごみを拾い、ごみの量と質でポイントを競い合うスポーツです。この「競い合う」がポイントで、小さなお子さんでも「時間を決めて勝負を決める」となると、がぜんやる気になってくるのです。
そしてそれはオトナである我ら湘南クリーンエイドフォーラムも同じく(笑)「子供の参加が多いから、ちょっと遠慮しようか?」などと言った意見も出てはいたのですが、「やるならガチで優勝を狙う!」と早くも目が真剣になりました。

会場に到着し、受付前にまず現場の下調べを行いました。
海岸線には漂着ごみと見られるビニール袋や食品のプラスチック容器がちらほらと落ちています。そしてバーベキューができる砂浜は一見綺麗ですが、よくよく目をこらすと、カラフルなマイクロプラスチックが見えます。そう、砕けて細かくなったプラスチック片は今や日本中の海岸に散らばっているのです。

本日の参加者は家族連れが多く、お子さんは保育園児から中学生くらいまでさまざまですが、ルールを説明されるとみんな早くごみを拾いたくてうずうずしてきた様子でした。開会式の間、飛んだり跳ねたりとエネルギーがありあまっているようです。今回の制限時間は 40 分。拾ったごみは「プラスチック」「その他」に分別されます。

開始の合図とともに、狙いをつけていたペットボトルなどの「大きなごみ」を回収するために、小走りになる我々は普段、ビーチクリーンはトングを使用しますが、今回時間制限があるので、軍手をはめた手で直にごみを拾います。目指せ優勝!ガンバレ!湘南クリーンエイドフォーラム!

来賓の原田環境大臣

参加者による選手宣誓

まずは作戦会議

競技開始!一斉にエリアに散らばる参加者

家族で参加のライバル選手たち

ちいさなお子さんを引き連れて参加されたチーム

こちらのチームは波打ち際狙い

 あっという間に40分が経過し、拾いおわったごみの計量を行いイベントの最後におこなわれる 結果発表を待ちます。その後、葛西臨海水族館へ移動し、第 2 部の講演会です。

 

第二部 室内講習
◆「みんなが当事者、海ごみ問題~川からみえてくること」(講演者:五十嵐実)
◆「干潟の生物」(講演者:葛西臨海水族館スタッフ)

「海ごみ問題」では街から出たごみが川にたどりつき、やがて海ごみになる流れを写真とともに解説。ペットボトルがぎっしりと散乱する河川敷の様子に、大人も子供の息を飲んでいました。
みんな川面は見ても、葦の中までは見ませんからね。またプラスチックを餌と間違えて飲みこんだ鳥の写真は相当ショックを与えたようです。

酷い状況の川の様子を解説する五十嵐氏

水族館職員によるアサリを使った水質浄化実験

 そして待ちに待った表彰式です。
我が湘南クリーンエイドフォーラムは2位入賞でした。拾ったごみの重量は参加チームで 1 位です。大人げなく真剣になった甲斐がありました(笑)やったー!!

1 位はなんと小さな子ども 2 人の 4 人家族

われわれも 2 位入賞で面目躍如!?

 今回、印象的だったのは、 参加者の皆さんに「いやいやながら拾っている」「親に付き合わされている」感が、全くなかったことです。「あそこにごみがある」「もっと拾いたい」とお子さんにせがまれて、歩き回るお母さんお父さん。みんなすごく楽しそうに、いきいきごみを拾っていました。

「そうか、人間は環境を綺麗にすることに喜びを感じる生き物なんだな」と実感しました。
みんな、どうにかして地球を綺麗にしたい。ただ、やり方がわからないだけ。機会がないだけ。

だとしたら、私達にできること。
それはこういった「ごみを拾う」機会を多く提供することではないでしょうか。

これからも湘南クリーンエイドフォーラムはさまざまなイベントを通して、「ごみを少なくするためにはどうしたらいいか?」「地球を綺麗にするためにはどうしたらいいか?」を広く伝えたいと思います。ごみを拾っているお子さんたちの楽しそうな顔をもっともっと見たい。
そんな風に考えた一日でした。

by 小西マリリン